2010年1月2日土曜日

なぞなぞ(グルメ系):宮中のお雑煮はどんなものなのでしょうか?

ネットウヨを激高させる話題を一つ。ニッポンの「美しい伝統」であるお雑煮。地方地方で様々なお雑煮がある。いずれもとても美味しそう。ところで天皇家ではお正月にどんなお雑煮を召し上がっているのだろう。皇居の所在地である関東ゆかりのすまし汁仕立てか、それとも伝統の京都風の白味噌仕立てか? 正解はお餅に白味噌とゴボウ。でも汁仕立てではない。こんなもの:



解説はいろいろあるが、wikipedia によれば:
菱葩餅 - Wikipedia: "菱葩餅(ひしはなびらもち)は、ごぼうと白味噌餡とピンク色の餅を、餅もしくは求肥で包んだ和菓子である。通称花びら餅。
当初はごぼうが2 本であったが、現在では1 本のものが主流である。 平安時代の新年行事「歯固めの儀式」を簡略化したもので、600年も宮中のおせち料理の一つと考えられてきた。 歯固めの儀式では長寿を願い、餅の上に赤い菱餅を敷き、その上に猪肉や大根、鮎の塩漬け、瓜などをのせて食べていたが、だんだん簡略化され、餅の中に食品を包んだもの(宮中雑煮とよばれた)を、公家に配るようになり、さらには鮎はごぼうに、雑煮は餅と味噌餡を模したものとなった。"

おひな様に飾る段々に積んだ菱餅みたいなもんだが、おいらがこれを知ったのは、美智子妃殿下が天皇家にお嫁に行かれたときのこと。新聞で宮中のお雑煮として紹介されていた。おいらは美智子妃殿下は可哀想に、お正月なのに普通の「お雑煮」が食えないのだと怒ったものだ。でもこれだと、少なくともモチを喉につまらせる事故は起こりそうにない。合理的だ。

ニッポンの古来からの「美しい伝統」とやらは、最近作られたものが多く本当の古来からのものは少ないという例。過去を過大に美化するNHKの大河ドラマなんかその典型だな。

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